続バーンハナの軌跡11

【四国】
喉から手が出るほど欲しかった施設。
新会社の1号店は紹介してもらった四国でせざるを得ない状態だった。
なかなか営業が取れない中での店舗。
遠く離れるがここから成功させるんだ。
残念ながら施設の核となる全身マッサージの許可は取れなかった。
やはり施設の売上の柱は手放してはくれないようだ。
施設の店長からは
「結果が出たら全身マッサージもやってもらえる様に社長に相談する」
と言われ足裏マッサージと、クイックマッサージの2種のみで契約が出来た。
売上の概算は月150万が限界の設備と広さ。
ここから始まる。
Nさんと2人で四国を成功させて、一緒に話した遣り甲斐のある職場を作ることへの第一歩だ。
Kパン時代に感じた惜しみ無い思いやりの溢れる環境を創りたい。
その沸き上がった感情を抑えることが出来なかった。
そこから怒濤のオープン準備が始まった。
京都~四国まで4往復をして殆ど寝ないで2日で仕上げた。
いよいよオープンが始まる朝、2人とも疲れを忘れてワクワクした気持ちを抑えられずにいた。
【開店】
開店すると直ぐにお客さんが押し掛けてきた。
そこから息をつく間もなく、ひっきりなしの状態に、Nさんとアイコンタクトしながら
頑張ることを誓った。
大盛況の初日も終わった。
これから新しいスタッフを募集して、沢山のお客さんで笑顔で溢れる状態にしたい。
ここを基盤に京都に戻って一旗挙げよう‼
そう言って2人で車の中で寝た。
~続く~