親父の食堂車両

今から32年前の春、愛知県にある大学に進学する為に京都駅から新幹線で向かった。

当時の新幹線には食堂車両があり、自由席が混んでいる時はその車両で過ごす人も多かった。

ちょうどその日も、車両は満員。

親父が出発前にそっと手渡してくれたお金を持って、食堂車両で時間を潰した。

名古屋まで1時間弱の道のり。

そこで食べたカレーの味は今でも忘れない。

あれから32年。

親父は49歳で他界したのが31年前。

もうすぐ俺は50歳になる。

この歳になって思う。

親父はもっと生きていたかっただろう。

今年の夏は2度、墓の掃除に行った。

もうすぐ終わる49歳。

俺にとっては特別な年を迎えている。

使命とは何なのだろう。

今、コロナ禍で人々は不安と不自由さに息を詰まらせている。

コロナはただの茶番である事は、知っている人は知っているだろう。

この特別な年に、自分がやるべきことをしっかり見つめ、

全力を尽くしたいと思う。

突然の死で生きたかった人生に幕を降ろした親父。

命を繋いでくれてありがとう。

繋いでくれた命を全力生きていきます。