バーンハナの軌跡③

【恐怖からの離脱】 

起きた抗争で知り合いが重体

それ以来恐怖で家から出ることが出来なくなった。 
閉じこもり震えていた。 
毎日が恐怖で震えた。
 
2週間たって親父から電話があった。 
「一度事務所に来て欲しい」 

事務所に向かう途中、頭の中では「もう付き合いをしてはいけない。これ以上関わると命がなくなるぞ」

と何度も何度も誰かに訴えか
けられる様な状態だった。
 
今思い返せば、20歳のとき他界した父親の声だった様に思える。 

事務所につくと親父は「大丈夫かい。これからもっと危険な状態になるかも知れないが宜しく頼む」

と言った。 
私はその時恐怖と不安で思わず「すみません。これからは教師になりたいので。。。。」
と遠回しに思わず言った。 

【伏見工業高校ラグビー部から中京大学ラグビー部へ推薦入学】 

まともに中学も行っていない私が仲間の後押しで一緒に受験した伏見工業にまぐれで入学することが出来た。

その時はまさかラグビーをするとは夢にも思っていなかったが、
体育の担当がラグビー部の顧問の山口良治先生だった。
「ラグビーを一緒にしないか」と熱心に誘われた。
初めは「そんなもん誰がするか!」と思っていた。
会うたび声をかけることに最初は嫌だったが、いつの間にか熱心に声をかけられることが
嬉しくなっていった。
そして渋々からワクワクした気持ちでラグビー部に入ってしまった。
~続きます~