続バーンハナの軌跡21
【スクールに向けて】
帰り間際に気づいた感動。
この感動を日本のスタッフに伝えたい。そして、いやいち早く体験してほしい。
この仕事の遣り甲斐と意味を理解し、誇りを持てる職業にして欲しい。
そんな事を考えると1日でも早く開校したい。
抑えきれない気持ちをTさんに伝えると
Tさんは快く引き受けてくれた。
そしてスクール開講の依頼を何時ものスパで要請してくれた。
スパのオーナーも引き受けてくれると言うことが決まり、早々にタイに打ち合わせに行くことになった。
スパオーナーに挨拶すると、スクール内容の話を進めた。
どんなことを教えてくれるのか。
授業内容。
先生の選考。
通訳、教材、宿泊施設。
学校の内装工事や費用などなど。
決めなければならないことを項目にあげると、やらなければならない事が思ったよりあった。
急がなければ日本のスタッフは会社に対する不満は限界に達しているだろう。
しかし焦った気持ちとは裏腹に、思ったように打ち合わせは進まなかった。
現実は1回のタイ訪問で、①項目決めったら良い方だった。
国民性の問題か、気質の問題か。
焦らない、急がないタイの仕事に対するやり方にイライラしながらも何とか成功させなければならない
気持ちは、タイ訪問の頻度を月1回から2回。
時には滞在1日のほぼ日帰りの打ち合わせと増すばかりだった。
打ち合わせを進めること半年。
漸く全ての内容をクリアし、開校まで1ヶ月と迫った。
それと同時平行で、日本のスタッフには開校の案内を進めていた事もあり、
最初の参加者は定員一杯の10名が既に集まっていた。
いよいよ始まるなぁ。
この半年間、視察期間を含めると2年近く動き回った成果を漸く披露出来る。
皆にこの感動を
惜しみ無く与えることの出来ることの出来る素晴らしさを体験してもらえる。
そう思うと、この苦労は一気に飛んで行くような気持ちになった。
開校まで30日。
充実感と安心感で帰国した。
~続きます~