続バーンハナの軌跡⑥
『バーンハナ京都アバンティ店』
【桂の温泉】
今までにない規模の温泉は図面を見せてもらうとKパン時代によく行ったスーパー銭湯の様だった。
いよいよ京都に出来るんだ。
そう思うとワクワクした気持ちと、これからの準備の不安でソワソワせずにはいられなかった。
いかんせんオープンするのは初めての事である。
何から準備すれば良いのか解らずとにかく必要な事項を紙に書き上げて準備に入った。
連日の打ち合わせと、アポが取れた営業、そしてスタッフの管理の面談。
目が回りそうな毎日だったが楽しかった。
全て自分で作り上げられる喜びは遣り甲斐だった。
管理店舗のスタッフも力を貸すよと言ってくれたのが嬉しかった。
Nさんが「研修は俺に任せて」と目を輝かせて言ってくれた。
いよいよ新たな研修制度の始まりかと、二人飯を食べながら盛り上がった‼
日に日に近づくオープン日に後追いで要るものの準備を進めた。
解らない事は愛知まで車で走って昔行ったスーパー銭湯の人に話を聞いた。
皆、気持ちよくレクチャーしてくれた。
スタッフ募集は知り合いからの紹介や、新聞広告で沢山の人が応募してくれたので人材不足に悩む心配は
無さそうだった。
毎日分刻みの面接では個性溢れる人材が集まり、独特の手技を披露してくれた。
まだまだ技術を確立できてない当社では研修が最優先課題だったが、今の現状のでは研修がまだ
確立できて無かったので独特の手技でお願いすることにした。
サウナでマッサージをしていた人。
あんま、はりの治療院で働いてた人。
自分でスポーツ整体をしていた人。
どれもバラエティーに溢れていた。
足裏マッサージ希望者はNさんが研修をしてくれた。
Nさんも研修の基礎が作れてきたと喜んでくれた。
3ヶ月かけてオープン準備を進めた。
いよいよオープン前日。
スタッフを集めてミーティングをした。
その時に面接でもよくよく話したKパンの事、この仕事に至るまでの思いを再度話した。
皆共感してくれた。
さあ、いよいよ明日がオープン日。
準備が終ったのは朝の5時を回っていた。
~続く~